TAKIBI - Takatori NewsLetterTakibi 81 -- May 2000
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Edited 2000.7.25

  News brief
  震災から5年と4ヶ月がたちました。一時は4万数千世帯もの人々が生活していた仮設住宅も今年はじめに解消され、見た限りでのひとつの節目をむかえました。5年前、多くのものを失って仮設生活が始まりましたが、その間にも多くの出会いがあり新しい仲間もできました。苦しい中で出会った友達はこれからの生命の糧になって行くのでしょう。しかし生活の糧はまだまだ思うように手に入れることは出来ません。受けた傷跡は5年では癒えそうにありません。そんな中、たかとり救援基地は大きな節目を迎えることとなりました。ボランティア基地からNGOセンターへ。「たかとりコミュニティセンター(TCC)」として新たなスタートを切りました。夏ごろにはNPO法人格も取る予定です。国籍や年齢、そして障害などによって疎外されることのない「ひとづくりまちづくり」を目指す活動をサポートしてゆくセンターです。現在、TCCの中には、多言語で地域情報を伝えるFM放送局(FMわぃわぃ)を始め、定住外国人の相談窓口や日本語教室(神戸定住外国人支援センター)や(在日ベトナム人連絡協議会)、多言語による情報誌や案内板作成(神戸アジアタウン推進協議会)、多言語翻訳・通訳企画(多言語センター・FACIL)、多国籍な子供のプログラム(ワールド・キッズ・コミュニティ)、コンピューターの教室やリサイクル(ツール・ド・コミュニケーション)、国籍を越えた就労支援(アジア女性自立プロジェクト)、外国人支援ネットワーク(MISDON)などの活動が続けられています。この春には老人介護の部門(リーフグリーン)も立ちあがりました。これらは震災の救援活動の中から生み出されたものです。そしてこれからも生み出されて行くでしょう。地震で幕を閉じようとしている20世紀。しかし、その中で出会った多くの人達のやさしさの中で生み出された新しいいのちを21世紀に伝えて行きたいと思います。

   
 
  楽しかったよ、昼食会
初めての昼食会、いったい何人の参加があるかドキドキのスタッフでしたが、お姑さんがお嫁さんと連れ立って来られたりして、14名で和気あいあいと料理しました。高齢の方たちは、電話番と受け付けを申し出て下さりおお助かり。ベテランシュフたちの手により、あっという間にご馳走の出来あがり。さて今日のメニューは、ちらしずし、春菊の胡麻和え、かき玉汁にフルーツポンチのデザートつき。自己紹介をしながらワイワイガヤガヤ食事をし、おなかがいっぱいになったところで腹ごなしに歌をうたって楽しみました。オルガン担当チカゲさんの指導のもと、音痴も苦にせずナツメロに酔いしれました。途中でチョットひといき、頭の体操・指の体操。みかけは若いつもりの私も、老化を認めざるをえませんでした。いまからこんなじゃ先が思いやられますよねえ。でも、とにかく楽しかった。たくさんの出会いに感謝。次回はもっと多くの出会いがありますように…。(ヨシモトカツコ)


 
  3月末からKFCでお世話になっている。4月には高齢者の交流活動として料理教室などを行っているハナの会に参加させていただいた。この日はベトナム料理でガさんが先生。フォー(ベトナムうどん)、ベトナム春巻き、キムチにごはんというメニューにみんな「おいしい、おいしい」と大満足。おばあちゃんたちは食べ終わるとすぐに後片付けをはじめ、食後にはコーヒー。あっという間に片付いて、おばあさま達の元気に圧倒された。のろのろと片づけをしている私にもコーヒーを入れてくれ、ベトナム料理とキムチとおばあちゃん達のパワーに私も元気になった感じ。片づけを手伝っていただきながら、おばあちゃんがこの間まで定時制の高校に通っていた話を聞いた。学校はフィリピンの人とか色々な国の人が通っていて楽しかったけど、足が悪くなり、坂のあるその学校には通えなくなったそうだ。とても残念そうだった。おばあちゃんにとって、ハナの会が学校のように楽しい場所であればと思う。(シキヨシコ)

 
  たかとり救援基地が TCC に生まれ変わったのに呼応するかのように、ツール・ド・コミュニケーションも生まれ変わりました。事務所が美しく!なったのです。畳をはがして、目に優しい緑色のカーペットを敷き、新品のパソコンデスクとキーボードとマウスが揃いました。まるで、いっぱしのパソコン教室のようです(!?)。これも、各方面の多くの方から古いパソコンをいただいたり、什器を安くいただいたおかげです。ありがとうございました。ところで、、、家でパソコンで仕事をしていると、ついつい仕事の途中でビールを飲んでしまい、なかなか仕事がはかどりません。仕事が終わればフロッピーの挿入口からビールが出てくる「ビールサーバー付きパソコン」なんてのがあればいいのになあ。ビールを飲みたければ仕事をしなければならない、、、仕事が終わらなければ飲めない、、、名案でしょ? ツール・ド・コミュニケーションの頭脳を結集して作れないかなあ?(サカタタケヒコ)

 
  翻訳・通訳、多言語企画のNPO事業体、「多言語センターFACIL」です。1.地域住民である外国人が必要とする情報の多言語翻訳、生活現場で必要な通訳者の派遣など、これまで基準があいまいであった翻訳・通訳業務に適正価格をつける。2.地域の多言語環境を促進し、外国人住民や行政機関、医療機関、企業などからの業務依頼をスムーズにする。3.専門分野でありながら「ボランティア」の領域であった活動をコミュニティビジネスという事業として展開させる。などの目的で設立されました。そして、今後この事業により、外国住民との様々な活動や外国人コミュニティの活動のための財源基盤を確立させていきたいと思っています。

 
  「キッズ」と呼んでください。どんどん多様になっていく子どもたちをとりまく環境について、外国人の子どもたちとのさまざまな活動を通して地域でみんなで考えていきたいと思っています。活動は多岐にわたり、地域の子どもたちの活動グループとの定期的なネットワーク会議も開催しています。外国人家庭にその国のことばのできる家庭教師を派遣。子どもの学校生活に不安を感じる家庭とのパイプ役。
ブラジルでもっとも盛んなスポーツであるサッカーを介して、地域の子どもたちとの交流のきっかけ作りを目指す。

 
  正式名は「KOBE外国人支援ネットワーク」といいます。外国人が地域で暮らす上でのさまざまな問題に取り組む団体が、それぞれの課題の重なる部分を意見交換し、その枠を越えて協同で事業を企画、実践するためのネットワークです。 受け入れ側であるこの日本社会の啓発と変革の推進、そして外国住民の自立能力の向上を目指した新たな多民族・多文化社会のまちづくりを促進するための活動をしています。多言語による生活相談、母子保健医療促進プログラム、薬物予防プログラム、日本語学習サポート、外国人のための就労支援プログラム、青少年育成プログラム、多言語情報発信など。
<加入している団体>
AMDA国際医療情報センター関西、リカバリーサービスセンター・さぽるて、アジア自立女性プロジェクト(AWEP)、エフエムわぃわぃ友の会、神戸定住外国人支援センター(KFC)、神戸アジアタウン推進協議会、ツールドコミュニケーション、World Kids Community(キッズ)、多言語センターFACIL

 
  三ノ宮のサンパル広場で13日に「地球村フェスティバル」が開かれました。 アジア女性自立プロジェクトは取り扱っているアジアの製品販売とフィリピンバーベキューの販売で出店。多くの人たちが声をかけてくださいました。当日のプログラムのファッションショウではアジアの民族衣装の紹介で タイ、ベトナム、中国、フィリピン、インドと色鮮やかな服に加え今年は 男性と子どものモデルさんが登場しました。で、何か足りない?と思ったのはチョゴリが無かったこと。最も身近な国の衣装が紹介できなかったのが心残りです。身近過ぎて気が付かなかったり、見のがしたりすることがあります。うまく自分を表現できない子どもの気持ちをくみ取ることは難しいけれど、何とか理解しようと接します。文化や価値観が異なるからこそ見えてくるものもあります。日本語がまだ不自由なメンバーとの意志疎通も似たような感じでしょうか。誤解や失敗もお互いの理解の第一歩かもしれないと感じるこの頃です。(イナダタエコ)

  FMわいわいラジオ局
  世間では大型ゴールデンウイークが終わってどっと疲れが出ている人がうようよ?盆も正月もGWも関係ないわいわいでは、4月17日から新クールがスタート。新番組も誕生しました。その中から1つの番組を紹介します。「コリアンQアンドA」、新人のマキちゃんと旧人?のきゅそぷさん親子ほどの年齢差があるでこぼこデュエットのほんのりQアンドAが耳に心地よい。三国人・石原発言・・・実は、まきちゃんは三国人の意味を知らなかった、からぼちぼち始まりました。きゅそぷさんの実にわかりやすい説明・・家のリビングで父が娘に接するような調子でなかなかグット。みなさんも「コリアンQアンドA」のリビングにお気軽に立ち寄って、在日韓国・朝鮮人の事を聞きかじってみませんか?私のお勧めです。放送日は、毎週木曜日の午後1時半から30分です。77.8Mhzよろしく。(チョンミオ)

  キッチンハウス
  土曜日の食事作りをしている。土曜日は創作料理だと皆はいう。なぜそうなったかというとベトナム料理フォーをはじめて食べた時、生のもやしをスープに入れる 。はじめはおどろいたものの何度か食べているとあのシャキシャキ感。これがたまらなくおいしい。この食材はこう食べるものではなく所変わればではないが 色々な食材を色々な食べ方で料理したいと思っている。が、 失敗も多々ある。たけのこだとおもって作った料理が竹だったとか、、、、。この話しは基地では、今でも 時々語られている話だ。(ムラカミカヨ)

 
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みなさんお元気ですか。TCCとしての新しいたきびをお届します。発行は2ヶ月に一度になりました。救援基地でお世話になったみなさまに贈らせていただきます。不要の場合は連絡を下さい。これからもよろしくお願いします。

   
   
   
   
 
  「TAKIBI」a love letter from TAKATORI
published by たかとりコミュニティセンター